相続対策は財産の多少にかかわらず必要!
元気なうちに考えたいマネープラン
相続と聞くと”相続税”の対策を考えがちですが、そこだけを見ていると相続がきっかけで家族がもめてしまう”争続”になる可能性があります。相続財産が少ないほど揉める確率が高くなるのが現実です。「どう対策をとればいいのか?」「今はまだ元気だし・・・」と考えて後回しになり、気づいた時には結局対策が何一つ取れないこともあります。相続の対策は時間をかけて行い、残された家族が安心して暮らせて、喜んでくれるような”想続”になるように準備をしましょう。
相続の対策はした方がいい? 相続
相続の対策は家族構成や持っている財産によって必要な対策の内容が変わります。「財産が少ないから・・・」「家は仲がいいから・・・」と考えずにしっかりと対策をしましょう。
ポイント
- 自分のお家の財産の種類と内容・相続する家族の人数などを把握しましょう。
- 二次相続まで考えて必要な対策を知りましょう。
- 家族と良好な関係を日々心がけ、家族が集まった時は財産に対する想いも話しておきましょう。
- 相続はマイナスの財産(借金)も引き継ぐことを頭の隅にいれておきましょう。
子供や孫に上手に財産を渡すには? 贈与
子供や孫に住宅購入費用や教育資金を贈与してあげたいと思うのが親心です。自分の老後の生活費もしっかり考えてみんなが喜ぶ贈与の仕方を考えましょう。
ポイント
- 自分の老後のライフプランを立て、どれくらい贈与できるかを把握しましょう。
- どの方法で贈与するか(一括贈与・暦年贈与・相続時精算課税制度)を考えましょう。
- 亡くなった日から3年以内の贈与は相続財産に組み込まれることを知っておきましょう。
終活は必要なの? 終活
女性の場合は平均余命も長いため老後にシングルになる可能性も高くなります。安心して老後のシングルライフを過ごすためにもしっかりとライフプランをたて準備をしましょう。老人ホームやケアハウスも探しておくと介護が必要になっても安心です。
ポイント
- 自分の老後に必要な生活費を確認しましょう。
- 判断能力がなくなった時や緊急時の為にエンディングノートに今後の老後の医療行為・介護・お葬式の希望や緊急連絡先等をしっかり残しておくと安心です。
- いざという時の為に趣味や近所等でネットワークを作っておくと安心です。
親に判断能力がなくなるとマイホームの修繕や売却はできない!? 相続
親名義の家や土地を管理しようと思っていても親が認知症になってしまうと亡くなるまで何もできないことが多いのが現実です。
ポイント
- ”まだまだ先”と思える間に不動産などの財産を誰がどう管理するのかを考えて話し合っておきましょう。
- 認知症になる前に対策をとるか、なった後に対策をとるかで必要な準備は変わってきます。(認知症になった後に対策をする場合は管理する家族の自由度はほとんどありません。)
- 老人ホームなどに入居する場合に住宅はどうするのか?も合わせて考えておきましょう。
亡くなった後に必要な手続きは? 相続名義変更
家族が亡くなった時は手続きが必要なものが沢山出てきます。ただでさえ気落ちしている時に沢山の手続きをするのは大変なので、相続の手続きをスムーズにするための準備もしておきましょう。
ポイント
- 相続財産の一覧を作り相続発生時に必要な書類を確認しておきましょう。
- 法律で決められている相続を受ける権利のある家族を確認しておきましょう。
- いつまでにどの手続きが必要なのか?を確認しておきましょう