今回は『人生の3大費用』の一つ教育費を確保するための方法のうちの『奨学金』について知っておきたいポイントをまとめました。

お子様の進学はとっても嬉しい事とは思いますが高校・大学の学費がかかるタイミングは進路によっては家計が苦しくなる可能性があります。前もってしっかり準備をしておくことも大切ですが足りない場合は無理をせず奨学金や国の教育ローンを利用しましょう。
進学に係る費用の目安はこちら(子供の学費はいくら必要?

H29年度から実施されている給付型の奨学金について

H29年度からすでに先行実施されている給付型の奨学金もH30年度から本格的に実施されます。
給付型の奨学金は高校在学中に予約申込みをする必要がありますので来年度に高校3年生になるお子様がいらっしゃる方は申込みのタイミングを逃さない様に気を付けましょう。

給付型の奨学金は優れた生徒で進学の意欲と能力があるにもかかわらず経済的理由で進学が難しい方のために作られました。

<対象者>
・家計支持者(原則父母)の住民税の所得割が非課税(0円)
・家計支持者が生活保護を受給している
・18歳時点で児童養護施設に入所、里親等のもとで養育されている人

<対象になる進学先>
大学・短期大学・高等専門学校・(4・5年)・専門学校の学生・生徒

<申し込みのタイミング>
高校3年時(4月~5月頃)に予約する

<給付される金額(毎月)>

自宅通学 自宅外通学
国公立 2万円(年間24万円) 3万円(年間36万円)
私立 3万円(年間36万円) 4万円(年間48万円)

※国立の大学に進学して授業料の全額免除を受ける場合は給付金額が減額されます。
※児童養護施設に入所、里親等のもとで養育されている場合などの場合は別途一時金24万が支給される。

貸与型の奨学金の種類について

今までにもありましたが貸与型の奨学金は2種類あり家計支持者の収入(所得)が一定額以下で学生本人の学力等の一定の基準があれば申し込み可能となります。

第一種奨学金 第二種奨学金 入学時特別増額貸与奨学金
対象 特に優れた学生等で経済的な理由により著しく修学が難しい人 優れた学生で経済的な理由で修学が難しい人※第一種よりも基準がゆるやか 申し込時の家計収入が一定額の人※基準の収入が超えていても国の教育ローンの審査が通らなかった場合は利用可能
利息 利息なし 利息あり
※在学中は無利息
利息あり
※在学中は無利息
申し込むタイミング 高校3年生の4月~5月に予約申し込み
※在学中の緊急採用あり
高校3年生の4~5月・10月に予約申し込み
※在学中の応急採用あり

※申し込みのタイミングは学校によって多少違いがある可能性があります。
※第一種・第二種の奨学金は併用することが可能。
※入学時特別増額貸与奨学金は第一種・第二種の奨学金を借りる場合に利用でき単独では利用できません。
※奨学金の申込みの際は人的保証か機関保証を付ける必要があり、機関保証を選んだ場合は貸与される奨学金から保証料が引かれた後の金額が口座に振り込まれます。

貸与額について

第一種貸与額(月額)

国公立 自宅 自宅外
最高月額 大学 4.5万 5.1万
短大・専修(専門)・高専(4・5年) 4.5万 5.1万
最高月額以外 大学・短大・専修(専門)・高専(4・5年) 2万・3万 2万・3万・4万
私立 自宅 自宅外
最高月額 大学 5.4万 6.4万
短大・専修(専門)・高専(4・5年) 5.3万 6万
最高月額以外 大学・短大・専修(専門)・高専(4・5年) 2万・3万・4万 2万・3万
4万・5万

第二種貸与額(月額)

大学・短大・専修(専門)・高専(4・5年) 3万・5万・8万・10万・12万

※12万を選択した場合は増額があります(私立大学の医学・歯学過程:4万・私立大学の薬学・獣医学:2万)

奨学金の注意点

・貸与型の奨学金はお子様が借りてお子様が返還していくことになります。
返還期間や返還月額をしっかりお子様と一緒に確認して借りる金額を検討しましょう。

・大学等の独自の奨学金もある場合がありますので進学する予定の学校に制度があるかどうかを前もって確認しましょう。

・卒業後の返還が厳しい場合でそのまま延滞してしまうとお子様が将来住宅ローンを借りたい時などに借入できずに困る可能性もあります。
返還が厳しい場合などは減額返還・返還期限猶予の制度がありますので必ず日本学生支援機構(JASSO)に相談しましょう。
※奨学金返還相談センター(ナビダイヤル):0570-666-301
(日本学生支援機構HP:減額返還・返還期限猶予リーフレット H29.7月)

奨学金を借りる場合でも奨学金が振り込まれるのは入学後になります。入学前(入学時)に払うお金は別に準備する必要がありますので必要な金額を確認して国の教育ローンなどの審査をお早めに申し込みましょう。

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