新年度がスタートして10日程度経ちました。

新社会人の方はまだまだ生活に慣れていない状況かと思いますが、あと2週間程度で初任給がもらえます。
一人暮らしで新生活をスタートされた方も、ご実家で親と同居をしていて実家に一定額お金を入れる方も、給与をもらったら給与明細を確認して“もらえるお金と使えるお金”をしっかり把握して計画的にお金を使う習慣をつけましょう。

給料から天引きされる項目について知ろう!

通常会社から支払われる給与はすべてが使えるわけではなく、支払われた給与から税金と社会保険料が(合計で約2割程度)引かれて給与口座に振り込まれます。
給与から引かれている内容も人によって違いますが大まかな内容は下記の内容になっています。

<税金>
所得税
:総支給額から社会保険料の合計額等の控除した課税額に対して計算される
※毎月の給与から引かれている分は年末に被促を調整して足りない分は年末に給与から控除され、払い過ぎていた場合は戻される。

住民税
:前年の所得に応じて計算され翌年の6月の給与から引かれる。
※前年の所得がない新社会人はなし・2年目は4月~12月・3年目から1月~12月1年分の所得で計算される。

<社会保険料>
健康保険
:本人・家族が病気やケガなどで診察を受ける際に一定額の負担(3割)で医療を受ける事ができる。

厚生年金保険
:国民年金(基礎年金)に上乗せして加入する公的年金。払った保険料に応じた年金を受け取ることができ老後の年金額が増える。
※もらえる年金の額は毎年誕生日月に“ねんきん定期便”が送られてくるのでそちらも確認しましょう。
※老後に年金を受け取る為には10年以上保険料を払う必要があります。

雇用保険
:退職した際に次の仕事が見つかるまでの間の生活の為の失業保険。
※受取る為には一定の条件を満たす必要があります。

介護保険(40歳以上)
:一定の介護状態になった時に一定額の負担で介護サービスを受けることが出来る保険。

天引きされる時期にも注意しよう!

新社会人の方の場合は天引きされ始める時期が違いますので使える金額が少しずつ下がります。特に住民税は1年遅れて天引きが始まる為、転職や退職した場合も翌年に支払が必要なので注意が必要です。

・4月~:所得税・雇用保険
・5月~:健康保険・厚生年金
・2年目の6月~:住民税

ボーナスがある会社で働く場合はついつい無駄遣いをしてしまったり…新しくクレジットカードを作って無駄遣いをしてしまったり…という事もあると思いますが、ボーナスは必ずもらえるお金ではありませんし、将来お金を大きく使いたいタイミングも出てきますので計画的に貯蓄をする習慣を作ることも大切です。
余ったら貯蓄しよう!と思っているとなかなか貯められないので収入から貯蓄を引いた残りで生活出来る様にしましょう。

※クレジットカードについてはこちら(https://ligare-fp.com/info/lifeplan-20170421

奨学金の返済がある方は計画性をもって

貸与型の奨学金を借りている方は返還が必要になります。
返還のスタートする時期は10月頃かと思いますが、早めに奨学金の返還金額と年数を確認して計画的に返還していきましょう。

<大学:4年貸与の場合の目安>
第1種奨学金(無利息)
第1種奨学金(無利息)

第2種奨学金:年利上限3%
第2種奨学金:年利上限3%

<短大・専門学校:2年貸与の場合の目安>
第1種奨学金(無利息)

第1種奨学金(無利息)

第2種奨学金:年利上限3%

どうしても返還できない場合は減額返還・返還期限猶予の制度があります。返還しないままにしてしまうと将来住宅ローンや教育ローンが必要になった時に借入できなくなってしまいますので必ず日本学生支援機構(JASSO)に相談しましょう。
※奨学金返還相談センター(ナビダイヤル):0570-666-301
日本学生支援機構HP:減額返還・返還期限猶予リーフレット H29.7月

将来一人暮らしをしたい場合は部屋を借りる為にも家賃数か月分のお金がかかります。
一人暮らしを始めてみたい!という気持ちだけで決めてしまうと借りた後の更新料や火災保険料などを見落としがちになりますので、借りた後に定期的に必要になるお金・生活費にかかるお金などをしっかり確認して無理せず払っていける部屋を借りましょう。